辞書で調べると、板金とは「金属板を加工すること」。ちなみに「鈑金」とも書きます。
自動車修理の板金は、傷ついたりへこんだりした部分を、ハンマーやドリー、スタッドという溶着引張機など、専用の工具を使って形を修復する作業のことです。
板金は大きく分けて、ハンマーを使う『ハンマリング』と、スタッドを使う『スタッド板金』の2つの技術があります。ハンマーは言うまでもなく、叩くアレです。ドリーというのは、ハンマーで叩くときに鉄板の裏側にあてがう鉄の塊のこと。
傷の裏側に手が入る場合には、この2つを使うハンマリングで修理します。ハンマリングはドリーを使うので、ドリー板金とも言われます。技術の高い職人さんだと、鉄板を上手に叩き出すので、その分、パテの使用量が少なくて済みます。
パテを多く使うと、仕上がりが悪くなったり、乾燥が不十分の場合は塗装が割れたりするそうです。スタッド板金は、裏面に手が入らない場合に行われます。溶接機の先端で瞬間的に溶接して、へこんだ箇所を引っ張り出します。
これも、技術の高い職人さんほど、この作業の段階で上手に元のボディラインに近づけられるので、パテの使用量を減らすことができます。上手な人ほどパテが少なくて済むのですが、盛ったパテをきれいに形作る(研ぐ、というそうです)のも技術とセンスが必要です。
また、パテはやせる性質があり、厚く盛るとその分後で波打ってしまったりするのですが、板金技術 がしっかりしていて薄く済めば、その危険性も減ります。